◆ドクターカーについて
変化し続ける街 武蔵小杉で柔軟性を活かした救急医療を実現するために活躍中のドクターカー
◇川崎市内全域が出動範囲
武蔵小杉病院ドクターカーの出動範囲は、川崎市内全域。当院は、市内全範囲に出動しやすい川崎市中央部に位置し、キーワード方式により川崎消防の要請を受けて出動します。搬送が必要な場合は、現場での診療結果や医療機関までの距離等を考慮し、最適な対応を見極めます。
また、武蔵小杉病院では日本DMAT、神奈川DMAT、川崎DMATとして要請に応じ出動しています。ドクターカーがあることで医師・看護師・医療業務調整員(救命救急士)のチームを組んで出動することが可能になり、現場医においても自由度が高い行動をとることができます。
◇武蔵小杉病院ドクターカー出動件数の推移
2019年度から出動件数が著しく増加している背景には、導入当初からの地道な活動の積み重ねがあります。
そのひとつが「転送搬送」。院内に周知を図ることにより徐々に知名度をあげ、他科からの依頼件数が増えました。直前の依頼にも柔軟に対応し、依頼から出動までの速さや到着時間の正確性など信頼性が高いことも増加の理由にあげられます。また、救急車と違い、同乗した医師も一緒にドクターカーで帰院できることもポイントです。
さらに積極的に行ったのが「現場出動」によるドクターカーの認知度向上。当院では職員である医療業務調整員(救命救急士)がドクターカーを管理・運転しており、現場では医師と消防の救急隊とのパイプ役として積極的にコミュニケーションを取り、活動しやすい環境作りを心掛けています。結果、現場に医師がいる安心感と救命救急士の手厚いサポート体制が、救急隊の方々に実感として伝わり始めているのではないかと思います。
上記の活動と共に救命救急士の現場就業前研修や生涯教育の受け入れも行っており、その際当院の雰囲気やドクターカーについて知ってもらえるように工夫したりと、多方面にわたり地道な広報活動を行っています。
◇武蔵小杉病院ドクターカーの紹介
2012年から当院で活躍していたエスティマ(トヨタ)をドクターカーとして長く使用してきましたが、2021年に「これがあったらいいな」を詰め込んだアルファード(トヨタ)を導入。ラピッドカーと病院間搬送車の役割を兼ね備え、災害時にDMATカーとして出動した場合にはスタッフが寝泊まりする空間としても活躍する一台三役の車両。車内には医療用資機材が機能的に配置されています。